ポコチャで活躍する人気ライバー「T-船長」。現役ライバーでありながら、わずか9ヶ月でアクティブライバー50名超、S帯ライバー10名以上を抱える注目のライバー事務所「KME」の代表も務める異色の存在です。
01. T-船長のライバー人生
リスナーからライバーへの転身
T-船長は元々ポコチャのリスナーとして配信を楽しんでいました。ライバー歴は約2年。「リスナーの気持ちもライバーの気持ちも両方分かった上で配信業界を盛り上げていきたい」という想いで日々配信を続けています。
もともとサラリーマンに向いていないタイプだと語るT-船長。人に管理されたり、給料を決められたりすることが好きではなく、調理師から人材業界まで、常に個人事業や起業の道を選んできました。
人生のターニングポイント
19歳の時、調理師として天下を取る覚悟で働いていたT-船長。しかし、50代の料理長の姿を見て「このままではダメだ」と感じ、料理の個人事業をスタート。自分の人生は自分で切り開くという決意を固めました。
現在は小学3年生と幼稚園年中組の2人の子どもの父親でもあります。「頑張る理由は子どもたち。子どもと過ごす時間をもっと取れるようにしたい」と語り、家族との時間を何よりも大切にしています。
02. 配信で成功するための鉄則
初期3ヶ月で注力したこと
配信を始めた最初の3ヶ月間、T-船長が最も注力したのは「枠の動きを止めないこと」でした。投げ銭をしてくれるリスナーを見つけることも大事ですが、それ以上に枠全体のエンゲージメントを高めることを重視しました。
- タグ付け選手権を開催し、1ヶ月間で誰が一番人を呼べたかを競う企画を実施
- 都道府県コンプリート企画で、全国からリスナーを集める仕組みを作成
- リスナーに役割を与え、ゲーム性を持たせて全員で楽しむ配信を展開
男性ライバーが女性リスナーの心を掴む秘訣
T-船長のリスナー層は30代が最も多く、次いで40代、20代という構成です。日中の配信時間帯に合わせて、主婦層や昼間に携帯を触れる層が中心となっています。
女性リスナーの心を掴むために大切なのは「可愛がられること」だと言います。かっこつけるよりも、ちょっと可愛げがあったり、オッチョコチョイだったりする人間らしい一面を見せることで、女性の母性本能をくすぐることができるのです。
アイテムへのリアクション術
アイテムをいただいた際は、全力でリアクションをすることを心がけているT-船長。ただし、単にライバー自身が反応するだけでなく、リスナー全体を巻き込んで称賛するという独自のスタイルを確立しています。
特に印象的なのは、トップリスナーと無課金・低課金リスナーへの対応の差別化です。同じ1,000コインでも、トップリスナーが投げる1,000コインと、普段1Kの人が頑張って投げる1,000コインでは重みが違います。後者に対しては、ライバーだけでなくリスナー全員で「よく頑張ったね」と称える文化を作っています。
03. 売れるライバーになるために
決定的な違いは「やり抜く力」
売れるライバーと売れないライバーの決定的な違いを問われたT-船長は、明確に「やり抜く力」だと答えました。
「今日は流れが悪いから」とあと1時間配信できるのにやめてしまう人は、新しい人との出会いを逃しています。しんどい時でももう一歩踏み出して、最後までやり抜く力を持っている人が結果を出しているのです。
モチベーション管理の秘訣
意外にも、T-船長は「やる気」で配信をしていないと言います。やるべきことを淡々とスケジュール化し、その時間になったら全力で配信する。この仕組み化により、メンタルのブレやモチベーション低下を防いでいます。
- 配信時間と内容を事前にスケジュール化する
- その時間になったら感情に関わらず全力で配信する
- オフの時間は家族との時間を徹底的に大切にする
メリハリをつけることで、配信時間は配信に集中し、オフの時間は完全にオフにする。このメンタル管理術が、継続的な配信を可能にしています。
アンチコメントへの対応
アンチコメントが来た場合、T-船長は「誰に向けられているか」で対応を変えています。自分自身に向けられたものならエンタメに変えますが、リスナーに向けられたアンチコメントには毅然とした態度で対応。注意しても改善しない場合は即座にブロックします。
04. ライバー事務所KMEの裏側
現役ライバー兼事務所代表という強み
2025年3月にスタートしたKMEは、わずか9ヶ月でアクティブライバー50名超、S帯ライバー10名以上という驚異的な成長を遂げています。
現役ライバーであることが事務所運営に生きている点について、T-船長は「事務所のライバーさんの目標の一人にしていただいたり、僕を見て一緒に頑張りたいと思ってくれる人が多い」と語ります。背中で語るリーダーシップが、事務所の成長を支えているのです。
KMEの独自性
KMEの最大の特徴は「良くも悪くも自由度の高さ」です。配信ノルマや契約期間の縛りを設けず、本当にやりたい人が真剣に頑張れる環境を提供しています。
- マネージャーは全員経営者または元トップライバー経験者
- 考え方や捉え方など、個人事業主として必要な思考をサポート
- ライバー自身の目標や配信する目的を尊重し、否定しない姿勢
KMEに向いている人・向いていない人
「事務所に入れば伸びる」と思っている人には厳しい言葉を投げかけます。「事務所に入ったからサポートが受けられるという次元の話ではない。どこまで行っても自分自身が頑張らないと結果は出ない」
逆に、報酬制度よりも「どういう配信方法が良いか」「自分にはどういうのが合うか」にベクトルが向いている人は伸びる傾向があるとのこと。お金のためではあるものの、お金に執着しすぎない姿勢が成功への鍵となっています。
05. 配信業界の未来とメッセージ
次に来るトレンドは「個人を売る力」
T-船長は、これからのライブ配信業界で重要になるのは「個人を売る力=セルフブランディング」だと考えています。
ライバーは個人事業主であり、自分自身のブランディング力を高めて自分を売る力が必要です。それができれば、自分に客がついた状態となり、配信以外のところでも活躍できるようになります。
配信の魅力は「大人の青春」
配信の素晴らしさを問われたT-船長は、一言「大人の青春」だと答えました。31歳になって、大の大人が揃いも揃って感動して涙を流したり、目標を達成して喜び合ったりする経験は、なかなかできるものではありません。
「昔スポーツを頑張っていた時の青春時代を思い出す」——ライバーだけでなく、リスナーにとっても配信は特別な体験の場なのです。
迷っている人へのメッセージ
配信を始めようか迷っている人に対して、T-船長は力強く言います。「迷ってるんだったらやればいいんじゃないですか。迷うって選択肢があるということは、できるイメージが湧いているということ。やってみないと分からないのでやったがいい。迷う時間が勿体ない」
顔出しが怖い人には「顔出し無しでいいんじゃないですか」とアドバイス。ラジオ配信でトップまで登りつめている人もいるため、必ずしも顔出しが必須ではないと語ります。
まとめ
現役トップライバーでありながら、急成長中のライバー事務所の代表も務めるT-船長。その成功の秘訣は、「一人の100歩より100人の一歩」という座右の銘に表れています。
配信で成功するために必要なのは、枠の動きを止めない工夫、リスナー全体を巻き込む文化作り、そして何より「やり抜く力」。そして、配信は単なる収益手段ではなく、大人が青春を体験できる特別な場所なのです。
配信業界はまだまだ成長の余地があります。個人を売る力を磨き、自分らしいブランディングを確立できれば、配信を起点に様々な可能性が広がっていくでしょう。