音声ライブ配信アプリ「Wacha(ワチャ)」を運営するCoeto株式会社は、ライバー一人ひとりの声・話し方・人柄を学習したAI「Wai(ワイ)」の提供を開始しました。ライブ配信がない時間帯もファンとライバーの接点を継続できる新機能です。
- ライバー本人の声・話し方・性格を学習したAIが24時間365日ファンと1対1で会話
- ライバーの追加運用負担ゼロ、過去配信データから自動学習・自動生成
- 今後配信外時間でも収益化を実現予定
「Wai」の3つの特徴
ライバー本人の声・性格でファンと1対1の会話が可能です。AIは過去配信データから声色や口癖、世界観までを学習し、テキストと音声の両形式に対応します。ファンは深夜・早朝・通勤中など好きなタイミングで「本人と話している感覚」のまま会話を楽しめます。
不適切な発言は多層フィルタリングで自動ブロックされ、AIである旨は明示されます。ライバーのブランドを毀損しない設計が施されています。
配信中のライブ配信への集客導線としても機能します。ライバーがライブ配信を開始すると、Waiの画面上部に「現在LIVE配信中/配信を見る」のバナーが自動表示されます。配信予定時刻も事前告知され、Waiとの会話を入口に視聴までの動線が完結します。
ライブ参加に抵抗がある新規来訪ユーザーがまずWaiで”推し体験”をし、本人のライブに合流するという新しいファン獲得導線が実現されます。
ライバーの追加運用負担はゼロです。学習データの収集・学習・公開可否チェック・運用メンテナンスはすべてWacha側が実施します。ライバーは「公開してOK」と返答するだけで利用を開始でき、初期費用・月額費用ともに無料、停止もいつでも可能です。
開発の背景と今後のロードマップ
Wachaは、ファンの推し活ニーズが「1日数時間の配信を視聴する」段階から「24時間いつでも推しと繋がりたい」段階へと進化している一方で、ライバーの時間は有限であり、ファンの”もっと話したい”という熱量に応えきれない構造的ギャップが顕在化していると指摘しています。
今回の「Wai」は、生成AIによりコミュニティ価値を24時間に拡張する取り組みであり、ライブ配信領域における”接点の総量”を新たな競争軸として捉えた挑戦です。
今後のロードマップとして、以下の段階が予定されています。
- Phase 1(初期リリース):テキスト会話、音声会話、Waiの自動作成、ライブ配信告知連携
- Phase 2:感情表現の強化、過去配信のリアルタイム学習による応答精度向上
- Phase 3:配信外時間の収益化と、ファン限定モードの提供
配信ラボの視点
ライブ配信における「時間の制約」を生成AIで補完するアプローチは、ライバーの活動持続性に新たな可能性を開きます。従来は配信時間を増やすほど収益機会が増える一方で身体的負担も増大していましたが、Waiはライバー自身が稼働しない時間帯でもファン接点を維持できます。
特に注目すべきは、初期費用・運用負担ゼロで導入できる設計です。ライバーは「公開してOK」と返答するだけで、過去の配信アーカイブが自動的に学習素材となります。新規ファン獲得の入口としても機能するため、ライブ参加のハードルを下げつつコアファン化を促進する導線が生まれます。
Phase 3で予定される配信外時間の収益化が実現すれば、ライバーの収益構造そのものが変化する可能性があります。配信中の投げ銭だけでなく、ファンとの日常的な接点全体が価値化される時代が近づいています。








