17LIVEを運営する17LIVE Group Limitedは、2026年6月30日を期末とする上半期決算を発表し、第2四半期にEBITDA黒字化を達成したことを明らかにしました。AIを活用した新機能の展開とコスト管理の徹底により、収益基盤の強化が進んでいます。
- 2026年上半期売上高は6,540万米ドル、第1四半期から第2四半期へ前四半期比で増収
- 第2四半期のEBITDAは20万米ドルの黒字に転換、手元資金は6,690万米ドルを維持
- AIアシスタントやイチナナアニメーカーなどAI機能を拡充し、ライバーの生産性向上を実現
2026年上半期の業績推移と黒字化達成
17LIVE Group Limitedの2026年上半期売上高は6,540万米ドルを計上しました。四半期ごとの推移を見ると、第1四半期の3,250万米ドルから第2四半期には3,290万米ドルへと増加し、事業の安定化傾向が明確になっています。
収益面では、増収と徹底したコスト管理により、第2四半期のEBITDAは20万米ドルの黒字を達成しました。第1四半期がマイナス40万米ドルだったことを考えると、四半期での大幅な改善となります。2026年上半期通期のEBITDAはマイナス20万米ドルとなりましたが、AI機能や新規コンテンツ事業への戦略的投資を継続しながらの結果です。
財務面では、2026年6月30日時点で手元資金6,690万米ドルを維持しており、新プロダクト開発や戦略的投資を支える強固な基盤を整えています。
AI機能の拡充でライバーの配信活動をサポート
17LIVEは2026年上半期、AI技術を活用した機能の拡張を積極的に進めました。
AIアシスタント(AI Co-Host)の展開
ライバーが自分専用のAIパートナーを作成できる「AIアシスタント」の展開を推進しました。この機能により、ライブ配信のハードルが下がり、リスナーとの交流が活性化しています。ライバーの作業効率向上とともに、盛り上がりやすく広がりのある配信環境の実現を目指しています。
イチナナアニメーカーの機能強化
もともとVライバー向けに開発されたAIアニメーション制作プラットフォーム「イチナナアニメーカー」を強化し、一般のライバーも含めた幅広いユーザーが使えるよう開発を進めました。新機能によって、アニメーションや視聴者参加型コンテンツの手軽な作成が可能となり、ライバーは映える配信コンテンツを手軽に制作できるようになっています。
「17LIVE Forward Strategy」の継続実行
17LIVEは今後、3つの戦略的重点分野に注力する方針を示しています。
- 基幹事業であるライブ配信事業の強化:売上の安定化とプラットフォーム競争力の向上
- 規律あるコスト管理と事業実行の徹底:2026年下半期における収益性改善
- AI活用プロダクトおよび新規コンテンツ事業の拡張:収益源の多角化と新たな成長機会の開拓
「AIアシスタント」や「イチナナアニメーカー」といったAI活用プロダクトの推進を通じ、収益基盤の多角化とビジネスモデルの強靭化を図る計画です。これにより、ライバーのマネタイズ強化、ユーザーエンゲージメントの向上、運営効率化を実現し、中核であるライブ配信プラットフォームの強化を継続します。
配信ラボの視点
第2四半期での黒字化達成は、17LIVEが収益性改善に向けた実行力を持つことを示す結果です。注目すべきは、単なるコスト削減ではなく、AI機能への投資を継続しながら黒字化を実現した点です。AIアシスタントやイチナナアニメーカーは、ライバーが配信準備や演出にかける時間を短縮し、リスナーとのコミュニケーションに集中できる環境を作ります。これらの機能が段階的に定着すれば、新規ライバーの参入ハードルが下がり、既存ライバーの配信頻度向上にもつながるでしょう。手元資金6,690万米ドルという財務基盤があることで、今後も継続的な機能開発が期待できます。








