「Pocochaをやることで、逆に友達が増えている」。そう話すのは、取材時70歳のPocochaインフィニティリスナー・おぐりんさんです。60代でライブ配信と出会い、今では推しの配信が毎日の暮らしの一部になっています。
インフィニティになった喜びと戸惑い、枠の空気を大切にする応援の作法、退職後に見つけた「誰かの役に立っている」という実感、そして推しに託す願い。人生の大先輩が語る、ライブ配信の楽しみ方と向き合い方をインタビュー動画とあわせて紹介します。
01. インタビュー動画
今回のゲストは、Pocochaのインフィニティリスナーとしてはおそらく最年長クラスのおぐりんさんです。聞き手は配信ラボ、動画の終盤には推しのピアニスト・中村理恵さんからのメッセージも収録しています。
タイトル:70歳インフィニティ!ポコチャはじめて友達増えました。
02. おぐりんさんとは
おぐりんさんは、鉄道会社で車両の修繕や新型車両の開発に携わってきた元技術者です。退職後はPocochaでの応援に加えて、リアルのライブにも数多く足を運んでいます。
- 取材時70歳のPocochaインフィニティリスナー
- Pocochaでの応援歴は取材時点で5年目
- 一番よく聴く音楽はジャズ。クラシックや地元のアイドルも応援してきた
- ピアニストの中村理恵さんを約2年にわたり応援中
「その年齢でスマホを使えるだけでもすごい」とよく言われるというおぐりんさん。もともとYouTubeで動画を見ていたため、配信アプリにも違和感なく入れたそうです。「無理だと思ったら、たぶんやっていない」という言葉からは、新しいものを自然体で楽しむ姿勢が伝わってきます。
03. 音楽を応援する場所が、ライブ会場からPocochaへ
40代から続く「音楽を応援する」習慣
おぐりんさんは40代ごろから、さまざまなライブに足を運んできました。自身も若い頃にサックスやフルートを習っていましたが、仕事が忙しくなり演奏からは離れたといいます。以来、演奏する側ではなく、聴いて応援する側として音楽と関わり続けてきました。
コロナ禍で、推しの音楽家たちがPocochaへ
配信アプリでの応援を始めたきっかけは、コロナ禍でした。リアルのライブで顔見知りだった音楽家たちが演奏の場を失い、Pocochaで配信を始めたのです。当時おぐりんさんが応援していた枠は、ほぼ9割がジャズ系の演奏枠だったそうです。
演奏を配信で見ること自体は以前にもありましたが、コメントでやり取りしながら楽しむ体験はPocochaが初めてでした。応援の舞台が変わっただけで、音楽を応援していることに変わりはない。むしろ「どこでも見られて、手軽で便利になった」と振り返ります。
04. インフィニティになった喜びと、肩書きに寄せられる期待
「ついにこの日が来たぞ」
インフィニティになったときの気持ちは、「ついにこの日が来たぞ」。先にインフィニティになった人のプロフィール背景が黒く変わるのを見て、かっこいいと感じていたおぐりんさんにとって、待ちに待った出来事でした。
実は、自分よりPocochaのレベルが低い人が先にインフィニティになったこともあったそうです。当時おぐりんさんのレベルは180ほど、先になった人は100ほど。周囲から「なぜおぐりんがならないの?」と言われるなか、転機になったのはイベント期間中にさまざまな枠を渡り歩いて応援したことでした。
肩書きがあるからこその戸惑い
一方で、インフィニティならではの戸惑いもあります。知らないライバーからのフォローがいつの間にか増え、枠に入れば「たくさんアイテムを使ってくれるのでは」と期待される場面も少なくありません。現在のインフィニティは過去の実績で維持できているだけで、いつでもその肩書きに見合う応援ができるわけではないと、率直な思いも明かしました。
大切にしているのは「枠の雰囲気」
だからこそ大切にしているのが、枠の雰囲気を見ることです。初めて訪れた枠でいきなり大量のアイテムを使えば、以前から応援している古参のリスナーを戸惑わせてしまいます。
自分だけが目立つのではなく、みんなで盛り上がれるように後押しする。長く応援を続けてきたおぐりんさんならではの応援の作法です。
05. 「応援することに年齢差は感じません」
世代の違いを感じるのは「曲の話」くらい
若いライバーとの交流について、おぐりんさんは「応援することに年齢差は感じません」ときっぱり。アニメやゲームの音楽など知らない曲の話題では昭和と平成のギャップを感じることもありますが、相手を応援したい気持ちは変わりません。
魅力的なのは「演奏と会話のバランス」が取れた枠
音楽の配信で魅力を感じるのは、演奏とコミュニケーションのバランスが取れている枠です。配信アプリでは、歌や演奏だけでは盛り上がりにくく、リスナーを喜ばせる会話や冗談も必要です。ただ、それが多くなりすぎると「演奏枠なのに演奏しないの?」「雑談枠ですか?」となってしまう。その両方を大事にしてほしいと話します。
お金を使った応援は「好きな表現者を支える延長」
応援にお金を使うことにも、大きな抵抗はなかったそうです。もともと有料のライブ配信を視聴したり、音楽活動のクラウドファンディングを支援したりしていたため、おぐりんさんにとっては好きな音楽や表現者を支える活動の延長にありました。
さらに、若い世代と交流することは何よりのアンチエイジングになると言います。
06. 退職後、「誰かの役に立っている」と感じられる場所
仕事を離れて失った「評価される機会」
仕事をしている間は、よくも悪くも自分の働きを評価される機会があります。しかし退職すると、そうした機会がなくなり、自分が誰かの役に立っているのか分からなくなる。おぐりんさんは、その変化を率直に語りました。
Pocochaで満たされる「必要とされている」実感
配信で応援し、ライバーから「たくさん応援してくれてありがとう」と伝えられる。ほかのリスナーからも「枠の雰囲気を見ながら頑張ってくれるいい人だよね」と言ってもらえる。そうしたやり取りが、必要としてくれる人がいるという実感につながっているといいます。
その応援は、アイテムだけではありません。コメント上げやタグ付け、いいねの長押しといった行動にも、応援する気持ちはきちんと表れていると考えています。
配信は「暇つぶし」ではなく「生きがい」
おぐりんさんには、配信を見ることを暇つぶしと捉える感覚はまったくありません。自分の時間を使って応援し、ライバーが喜び、成長してくれることが一番うれしい。イベントで枠全体が力を合わせて優勝し、ライバーがうれし涙を流す姿を見ると、自分も涙腺が緩むことがよくあるそうです。
07. 日常に溶け込んだ配信が、新しい友達を連れてきた
家事をしながらの「ながら視聴」
普段は食事や食器洗い、洗濯物を畳む時間などに「ながら視聴」をすることも多いというおぐりんさん。配信は特別な時間だけの楽しみではなく、日常の中に自然と溶け込んでいます。
スマートフォンを通してどこにいても人とつながれるため、孤独感はあまりないと話します。毎日のように見ている推しの顔が突然見られなくなったら、困るというより寂しい。それほど身近な存在になっているのです。
60歳を過ぎて、友達が増えた
交流の相手はライバーだけにとどまりません。同じ枠のリスナーと知り合い、ライバーのオフ会で実際に会う機会もあります。最初はジャズの枠が中心だったものが、クラシックや雑談の枠へと広がり、これまで接点のなかった人たちともつながるようになりました。
おぐりんさんが感じるPocochaの最大の魅力は、共通の趣味を持つ仲間と出会えることです。身近な人に勧めるなら、「気軽にできること」と「友達ができること」を挙げたいと話していました。
08. 推しには、Pocochaの外でも活躍してほしい
「一人の演奏家や歌い手になってほしい」
応援する音楽家に望むのは、アプリの中で上位になることだけではありません。その経験を足掛かりに、外の世界でも演奏や歌を届ける機会を増やしてほしいと願っています。
配信でいろいろな曲に挑戦すればレパートリーや技術が広がり、それが新たな演奏依頼につながっていく。順位を応援する気持ちの先には、表現者としての将来を見届けたいという思いがあります。Pocochaが他のエンタメ業界ともつながり、業界全体を盛り上げてほしいという期待も語ってくれました。
推し・中村理恵さんについて
取材時点で2年ほど応援しているピアニストの中村理恵さんについては、「ピアノを弾いているときと、そうでないときのギャップがかわいい」と紹介。初めて実際に会ったときも、配信を通じて親しんでいたためか、初対面という感じがあまりしなかったそうです。
動画の終盤には、中村さんからおぐりんさんへの感謝と、無理をせず末永く関わってほしいというメッセージも寄せられています。
09. 楽しいからこそ、熱くなりすぎない
配信の魅力を語る一方で、おぐりんさんが繰り返したのはバランスの大切さです。
「楽しいからこそ沼るんですけどね。沼りすぎると支障が出るので、バランスを考えて、ほどよく楽しむことですね」。多くの応援を重ねてきたからこその、実感のこもった言葉です。
まとめ
最後に「おぐりんさんにとってPocochaとは?」と尋ねると、返ってきたのは「アンチエイジングの相棒です」という答えでした。
- 応援することに年齢差はない。60代からでもライブ配信は楽しめる
- インフィニティだからこそ、枠の雰囲気を見て「みんなで盛り上がる」応援を心がける
- 退職後、応援を通じて「必要とされている」実感を得られる
- ライバーだけでなくリスナー同士のつながりで、友達が増えていく
- 楽しいからこそ、時間もお金も熱くなりすぎずほどよく
「ライバーさんもリスナーさんも、和気あいあいと楽しくやりましょう」。おぐりんさんの応援の根底には、そのシンプルな願いがありました。ライブ配信を「若い人の遊び」と思っている方にこそ、ぜひ見ていただきたいインタビューです。
※本記事はインタビュー動画の内容を要約・再構成したものです。年齢や応援歴などは取材時点の情報です。








