TikTok Shopが国際知的財産保護フォーラム(IIPPF)と知的財産保護をテーマとした意見交換会を開催しました。2026年10月8日に東京で実施され、会員企業・団体から33名が参加しました。
- TikTok ShopとIIPPFのパートナーシップ締結後、初の具体的連携
- 権利者向けプラットフォーム「知財保護センター(IPPC)」の操作デモを実施
- ブランド保護プログラム「TikTok Real」を2026年5月に発表
TikTok ShopとIIPPFの連携と意見交換会の概要
TikTok ShopとIIPPFのインターネットプロジェクトチームは、2025年7月に知的財産保護に関するパートナーシップを締結しています。今回の意見交換会は、その覚書締結後、初となる具体的な連携の取り組みとなりました。
IIPPFは日本貿易振興機構(JETRO)が事務局を務める、模倣品・海賊版などの海外における知的財産権侵害問題の解決をめざす企業・団体の集まりです。TikTok Shopは世界24の市場で展開しており、日本企業がグローバルに事業を展開する際の知的財産保護体制を整えています。
当日の意見交換会では、TikTok Shopが世界24の市場で展開している知財保護の仕組みを紹介しました。権利者向けプラットフォーム「知財保護センター(IPPC)」の実際の操作デモと、2026年5月に発表したブランド保護プログラム「TikTok Real」について詳しい説明が行われました。
知財保護センター(IPPC)の機能と操作デモ
TikTok Shopでは、ブランド権利者が自ら権利を管理・行使できる無料の専用ポータル「知財保護センター(IPPC)」を提供しています。
IPPCでは以下の機能を利用できます。
- 商標権、著作権、意匠権、特許権などの権利情報を一元登録
- TikTok Shop内の出品やECコンテンツを横断検索
- 侵害が疑われる商品を発見した際にスムーズに通報
意見交換会では、プレゼンターによるIPPCの実際の管理画面を用いたデモンストレーションを実施しました。参加者は権利者自身が日々のブランド保護活動の中でどのように知財保護センターを活用できるのか、具体的な運用イメージを掴むことができました。
デモで紹介された主な内容は以下のとおりです。
- 権利情報の登録・管理手順
- キーワードや出店者情報による、侵害の疑いのある商品の検索
- 通報の提出とダッシュボードでの進捗・成功率の確認
ブランド保護プログラム「TikTok Real」の紹介
意見交換会では、TikTok Shopがグローバルで展開する新たな知的財産権保護プログラム「TikTok Real」についても紹介されました。TikTok Realは、ブランドや権利者とのパートナーシップを深め、模倣品対策をより迅速かつ効果的に推進するためのプログラムです。
参加する権利者には、以下のような共同ガバナンス機能が提供されます。
- リスクアラート:過去の通報実績などを基に、システムが侵害リスクの高い出品を自動抽出して提示
- 迅速な削除:権利者が模倣品と確認した出品を、より迅速に削除できる仕組み
- 電子的なブランド許諾管理(eLOA):出店者から提出されたブランド許諾を知財保護センター上で直接確認・承認・拒否
- ラウンドテーブル:参加企業の実務的な知見をTikTok Shopの機能やポリシー改善に直接反映
TikTok Shopの多層的な模倣品対策
TikTok Shopでは、権利者からの通報を受けてから対応するだけでなく、被害を未然に防ぐため、権利侵害リスクのある商品を出品前に検知・ブロックする仕組みを導入しています。
具体的な対策は以下のとおりです。
- 専門チームによる審査
- 悪質な反復侵害を行う出店者に対する厳格な対応
- AI技術を活用した同一運営者の類似出品検知
テクノロジーと人の目の両面から多層的な対策を講じることで、安全で信頼できるショッピング体験を支えています。
TikTok Shopに関するよくある疑問
知財保護センター(IPPC)の利用に料金はかかりますか?
知財保護センター(IPPC)は無料で利用できます。ブランド権利者は費用をかけずに、権利情報の登録や侵害が疑われる商品の通報などを行うことができます。
TikTok Shopはどの地域で展開していますか?
TikTok Shopは2026年10月現在、日本を含む世界24の市場で展開しています。ショート動画やLIVE配信を通じて商品を発見し、その場で購入できる「ディスカバリーEコマース」を提供しています。
越境ECにおける知財保護の重要性
意見交換会では、日本企業が海外市場へ進出する際の保護にとどまらず、海外から日本国内へ流通する商品に対する取り組みについても説明が行われました。
国境を越えたEC取引が広がる中、模倣品の流通を防ぐには、プラットフォーム単体での対策だけでなく、権利者、業界団体、そして各国の税関当局をはじめとする関係機関との緊密な連携が欠かせません。TikTok Shopはグローバルプラットフォームとして、国内外の商品流通に伴う知的財産上の課題に対し、関係各所と情報共有や対話を重ねながら、健全で信頼される市場環境づくりを継続していくとしています。
今回の意見交換会は、単なる機能説明にとどまらず、参加企業が海外市場やECの現場で直面している課題・要望を直接伺う貴重な対話の場となりました。TikTok Shopは今後も、JETROが事務局を務めるIIPPFおよび会員企業との連携をさらに深め、日本企業のグローバルな挑戦を知財保護の面からサポートしていく方針です。









